あらたまった手紙や挨拶状では、「拝啓」から始まり、「敬具」で結ぶことが一般的であるとされています。
また書き出しの部分(前文)については、「拝啓」と、手紙や挨拶状を書いている現在の季節を感じさせる文章「季語」と、手紙を届ける相手を気遣う言葉。という3つの要素を取り入れて書くことが一般的です。
では、季節を感じさせる季語というのはどういったモノがあるでしょうか。
季語は時候の挨拶として一般的に使われるちょっとお堅いものもありますが、打ち解けた友人などに当てる手紙などはご自分で考えた季節を感じさせる季語も良いかもしれません。
┣ 1月
新春の候、初春の候などが一般的な季語。
お正月、雪だるま、初詣、年賀状、七草がゆ、お年玉、羽子板、凧揚げ、あけましておめでとう、新年会
┣ 2月
余寒の候、向春の候、梅花の候などが一般的な季語。
節分、豆まき、バレンタインデー、立春、水仙、恵方巻、入試、確定申告、建国記念日
┣ 3月
早春の候、春寒の候、春分の季節などが一般的な季語。
ひな祭り、ひな人形、花粉症、高校野球、春休み、ホワイトデー、春分の日、春一番、卒業式、プロ野球開幕、送別式、退職
┣ 4月
陽春の候、春暖の候、桜花爛漫の候などが一般的な季語。
エイプリルフール、入学式、桜、入社式、新人、異動、ゴールデンウィーク前半、お花見、新生活、春、花粉症、新学期、新入社員、新入部員、歓迎会
┣ 5月
新緑の候、薫風の候、初夏の候、立夏の候などが一般的な季語。
ゴールデンウィーク、五月病、こどもの日、母の日、カーネーション、柏餅、ちまき、鯉のぼり、田植え、5月人形、新茶、半袖
┣ 6月
梅雨の候、初夏の候、短夜の候などが一般的な季語。
父の日、梅雨入り、紫陽花(あじさい)、雨、かえる、ジューンブライド、結婚式、夏至、梅
┣ 7月
猛暑の候、酷暑の候、炎暑の候、盛夏の候、大暑の候、暑さ厳しい折から、など。
夏休み、熱中症、日射病、プール開き、海開き、日焼け、海、川、カブトムシ、朝顔、終業式、お中元、梅雨明け、ひまわり、ビール、ボーナス、水着、七夕
┣ 8月
残暑の候、残炎の候、残夏の候が一般的な季語。
夏休み、スイカ、ひまわり、ビール、甲子園、立秋、海、川、お盆、怪談、水着、熱中症、部活、夏祭り、プール、浴衣、うちわ、キャンプ、台風、サザン、チューブ
┣ 9月
初秋の候、仲秋の候、紅葉の季節、秋冷の心地よい季節
月見、十五夜、敬老の日、秋分の日、コスモス、2学期、台風、収穫祭、残暑、シルバーウィーク、彼岸花、さんま
┣ 10月
秋冷の候、仲秋の候、秋晴の候が一般的な季語。
体育大会、ハロウィン、さんま、スポーツ、衣替え、芸術、食欲
┣ 11月
晩秋の候、暮秋の候、向寒の候、紅葉の候が一般的な季語。
秋、七五三、勤労感謝の日、紅葉、芸術、文化祭、食欲・・・11月少ないですね。。。(笑)
┣ 12月
寒冷の候、師走の候、歳晩の候、歳末ご多忙の折、心せわしい年の暮れ、などが一般的な季語。
クリスマス、冬休み、大晦日、紅白歌合戦、年越しそば、歳末セール、お歳暮、年末のご挨拶、大掃除、サンタクロース、忘年会、ボーナス、ケーキ、年賀状準備、
など、季語となる候補はたくさんありますね。一般的な季節の挨拶に加えて、もっと親近感のある季語を使っても現代的で良いかもしれませんね。
ただ、お手紙などをお送りする相手が、目上の方で、ちょっとお堅めの方であれば、無難に形式的な季語を使った挨拶文でいいかもしれませんね。